こんにちは! マインドファクトリーのみなみです。
プレゼントなどでもらうことも多い、プリペイド式のギフトカード。アマゾンやアップルのカードがコンビニなどで並んでいるのを見かけますよね。そんな私は先日、スターバックス(以下スタバ)のギフトカードをもらったのですがこれがな、な、なんと!!!
竹でできたカードに変わっていたんですよ〜∑(゚Д゚)!
木じゃなくて竹ってところが、さすがスタバです。サスティナビリティの意識の高さが伺えます。
というわけで今回は、竹に変わったスタバカードから、なぜ木ではなく竹が使われているのか、日本の深刻な竹林問題とSDGsに繋がる理由についてお話しします。
新しいカードは竹! 脱プラ宣言のスタバの本気度がすごい
スタバのギフトカードって、何も言われずにもらうと「(´∀`).。o0(いくら入っているんだろ〜)」というワクワク感がありますよね〜。
そんな気持ちを胸にスタバカードを開けてみてびっくり!
お? いつものプラカードじゃなくて木?
木の温もりみたいなものも感じるしすごくいいじゃんと思っていたら…
えぇ( ゚д゚ ) ??? 竹から作られている?
確かにSDGsで脱プラするなら「このカードこそ無駄じゃん!」と思ってしまいました。金額をチャージしなかったらただのプラスチックの切れ端ですよね。
そんな竹でできたスタバカードを見て、日本の竹林問題からサスティナビリティ、さらにはSDGsにまで貢献しちゃう、素敵な取り組みじゃないの?! と一人で感動してしまいました。(カードをくれた本人は竹林問題について何も知らなかったようです。意識の高さに関係なく、デザインやブランド力で買われるスタバは流石よね。┐( ´ д ` )┌)
日本の竹林問題
ここからはなぜスタバカードに竹が使われているのか、日本が抱える竹林問題について説明します。「竹って昔からあるのに何が問題なの?」と思ったそこのあなた! 実は竹は昔ほど使われておらず、竹林が放置された結果、様々な問題が起きています。
竹に森が侵食される、人間が作った竹害
竹林がこれほど問題になっている理由は、人間が食用の筍や竹細工の材料として植えたものが放置されたからです。
竹は成長も早く、人間にとって欠かせない植物でした。そのため昔は特に何もしなくても竹林は一定の大きさに保たれていましたが、現在はプラスチック化により竹の需要も激減。また、少子高齢化により竹林を管理する人が居なくなり放置された結果、竹の成長が広がり続け森が侵食されるという問題が起きています。
樹木バランスと生態系を崩す、圧倒的な成長スピード
さらに竹は樹木に比べて圧倒的に成長スピードが速いことも特徴です。その結果背の高い竹が日光を遮り、本来育つはずだった樹木の苗木が育たなくなってしまう問題が起きています。また竹は森林で生活する動物たちの生態系にも大きな影響を及ぼしています。
森林は木の成長や季節の変化と共に木の実をつけたり、落葉したりと様々な変化があります。それが動物や昆虫たちの餌や栄養となり住処となっていますが、竹林にはそれがありません。森に動物が生息できるのは食べ物があるからです。しかし竹林にはそのような餌もなく季節を通した変化もないため、動物が生息することはできません。竹林の放置は、山の生態系そのものを崩してしまうのです。
土砂崩れを起こす竹の強力な根っこ
さらに厄介なのが竹は1本1本独立して生えているように見えて、実は根っこの部分は繋がっていることです。通常の植物は、成長のために光合成などをおこなって栄養を作り出しますが、光や水が十分でないと必要な栄養分を作り出すことができず、枯れてしまいます。
しかし、竹は根が繋がっているので未成熟な竹に対して成熟した竹が栄養を送ることができるのです。そのため、日当たりの悪い林などでも成長することができます。密集して生えている竹を伐採しても、まだ一部の竹が残っていれば再び繁殖することができるという特徴もあります。
だからこそ、竹林が放置されると森は竹に侵食されてしまい樹木の成長が止まってしまいます。
さらに森林はしっかりと根を生やしますが、竹の根は広く浅く一枚板のように地中で繋がっているため、土砂崩れなども起きやすく問題となっています。
企業の竹林問題への取り組みとSDGsの繋がり
竹林問題が表面化してきた今、スタバカードのような商品は「木の代用品として温かみがある」と、サステナブルな素材として再度見直されるようになりました。
様々な企業が竹林問題と一緒にSDGsにも貢献する取り組みを始めています。ここでは2つの会社の取り組みを紹介します。
飲食店:ワタミグループの竹ストロー
見よ!この立派な竹ストローを!
紙ストローが嫌いな私からするとめちゃくちゃ画期的!しかも、ワタミグループではこのストローを2019年から取り入れているそうです。間伐材として伐採した天然の竹のみを使用し、燃やしてもダイオキシンなどの有害物質が発生しない、3か月~半年ほどで自然に還る性質を持つ竹ストローを導入しているそうです。
竹ストローがあったなんてこの記事を書いている時に知った私。もっと認知度が上がったら、需要は大きく増えるしこれに切り替わるんじゃないかと思います。個人的に今後に大いに期待したいです!
不動産情報サービス:LIFULLの食べる竹
こちらは竹のガレット! 食べることで地球のためになる素材を見つけるプロジェクト「地球料理 -Earth Cuisine-」から誕生しました。
竹を粉末状に加工することで食材化。バターをふんだんに使った香り高い生地には、福岡県の放置竹林の竹や笹をパウダー状に加工した竹・笹パウダーを全体量の約24%とたっぷり使用されています。
引用元:和食スタイル
竹を食べる発想は筍以外にありませんでしたが、こんな美味しそうなお菓子ならつい食べてみたくなりますね。
まとめ:できるところから、SDGsに貢献していこう!
スタバではプラスチックストローを紙ストローに変えるなど、脱プラに先進して取り組んできたイメージがありましたが、今回取り上げたスタバカードを見て、もはや全てのギフトカードやプリペイドカードはもはや竹でいいんじゃないかな?と思わずにはいられませんでした。木のような温もりもあるし、ギフトとしてもらうには最高です。
キャッシュレスでスマホからギフトカードやプレゼントとかも送れるけど、実際に手に取ってもらえると嬉しいこともありますよね。そんな温もりも感じられる竹のカードはやっぱり素敵な取り組みだと思いました。人間のエゴで竹林問題が起きていることを認識し、意識的にプラスチック以外の製品を選択したり、工夫して竹を使っていくことが必要だとわかりました。
あなたもちょっと意識すると、身近に竹製品が増えていることに気づくかもしれませんよ!
あ、ちなみにもらったスタバカードには5000円分入っておりました!♪( ´▽`)
これでエコを意識してマグカップで注文、アーモンドミルクのラテとか、フェアトレードのコーヒーなんて飲んだらもう意識高い系の人になれちゃうわ〜。
とか思いつつ、メンマを食べて竹害に貢献しよ〜っと!(*´∀`*)
最後までご覧いただきありがとうございました。この記事が少しでも地球に優しい選択肢ができるようになるきっかけになれば嬉しいです。
それではまた!