震災前の人が行き交う、活気溢れる街にしたい
東日本大震災から約10年。国からの復興支援と、様々な企業の手によって、福島は復興と共に観光にも力を入れてきました。しかし、風評被害というものは根強く、人が戻るのには時間がかかることが容易に予想できました。
そのような中でも「福島がもともと持っていた魅力、復興で見えた新たな魅力を知ってもらいたい」「足を運んでもらいたい」という想いから、福島の魅力を知り尽くした在住のライターさん自ら情報発信ができるWebサイト『福島市観光ノート』の立ち上げました。
徹底した検索キーワードの洗い出しからの検索順位1位獲得
新しくWebサイトを立ち上げるため、まずは認知度を上げるために、ターゲットキーワードで検索順位1位の獲得を目指しました。
しかし、観光情報を掲載するWebサイトとはいえ、観光スポットを探す場合は大手観光サイトに検索上位を取られています。そこで『福島市観光ノート』では大手観光サイトとバッティングしないキーワードで検索結果1位を獲得し集客できないか、検索キーワードを徹底的に洗い出し、 公開時のタイミングともマッチした「花見山(桜のシーズンに月間検索数約2万)」というキーワードで検索順位1位を獲得することから始めました。
その結果、公開わずかで検索順位1位を獲得。最初のWebサイトへの入り口を確実なものとしました。
大手観光サイトに負けない。地元愛が溢れるコンテンツを味方につける。
限られた予算の中でWeb広告を打つことは難しく、自然検索のみでWebサイトへの入り口を広げる必要がありました。そのためには魅力あるコンテンツが鍵を握ります。Webサイトを作って終わりというのではなく、月1回の定例会ミーティングを行いクライアントと共にPDCAを回しています。
コンバージョン率や季節に合わせたキーワードの選定、ユーザーに良く見られているページは何か、その内容はどんなものかなど、細かくすり合わせ、ユーザーのニーズにあった情報発信を発信しています。
現在では、さまざまな検索キーワードで大手観光サイトを抑えて検索結果1位を獲得。福島市の魅力が多くの人に伝わり、福島市のふるさと納税にまで大きく貢献することができました。
厳しいコロナ禍でも「ふるさと納税」寄付額、前年比600%達成
『福島市観光ノート』が完成し、福島市の魅力を発信できるようになったものの、コロナ禍ということもあり観光客数は増えない状況が続きました。そこで観光情報以外に、ふるさと納税に関連する情報の発信にも力をいれ、返礼品の紹介や生産者インタビュー、他にも福島市のアピールポイントでもある「桃」のスペシャルコンテンツなども制作し、情報発信を続けました。
結果、『福島市観光ノート』からの被リンクもあり、前年寄付額が数千万円だったものが数億円にまで増加、前年比600%を達成する成功を収めました(自治体オープンデータ「ふるさと納税寄付金額」)。その成功事例と地域密着型の優れた質の情報発信を評価され、国土交通省からDMO(観光地域づくり法人)の称号を獲得。テレビ取材、ジャパントラベルアワード受賞など、オウンドメディアを持ったことで様々な福島市本来の魅力を伝えることが可能となった、全国でも稀に見る成功事例となりました。
ひとつの成功が大きな成功へ。福島の魅力を発信する姉妹サイト。
『福島市観光ノート』『花見山特設サイト』の他にも、さまざまなコンテンツを制作いたしました。
1つ目は桃の最盛期の福島でスペシャルな休日を過ごしてほしいとの思いから、特産品である桃のシーズンに特化した『ふくしまピーチホリデー』。
2つ目は2022年6月に降ったひょうによる、ひょう被害を受けた農家の支援サイト『ひょう害に負けるな!農業者支援サイト』。
3つ目は福島市産農産物の魅力と安全性を県内外へPRするため、福島駅前通りを歩行者天国にして対面販売を行うイベント『福島駅前軽トラ市』。
目的に合わせそれぞれ独立したWebサイトを制作し、『福島市観光ノート』と一緒に情報発信することで、認知・集客・SEO対策を同時に行なっています。
現在では、月間60万PVを超えるメディアサイトへと成長しました。